そもそもフリーターの定義とはなんなのでしょうか?
フリーターと無職、ニートとの違いや、フリーターの上京についてもふれていこうと思います。
フリーターの定義とは?
フリーターは定義によると、日本にて正社員以外で生計を立てている労働者のことを指します。
もともとは、「フリーター」という言葉に明確な定義はなかったようです。
誰が言いだしたのか、いつのまにか定着した言葉のようです。
しかし、1991年に厚生労働省が実態調査のために、下記のような定義を定めました。
- 中学校を卒業した15〜34歳の若者である。
- アルバイト、もしくはパートとして勤務している人。
- 働く意志はあるが、現在職に就いてない人。
フリーターの始まり
「フリーター」の始まりは1980年代後半。
景気がよくなり求人が増えたころにできた言葉です。
求人が増えたことで自由なスタイルで仕事をする人が増え、一時的に働いたり仕事をやめたりを繰り返す人がでてきました。
当時は自由な働き方として、結構な注目をあびたようです。
フリーターが憧れて見られる時代があったんですね。
また、フリーターとは和製英語であり、フリーとアルバイターをかけ合わせた言葉だそうですよ。
フリーター、ニート、無職の定義の違い
フリーターは、ニート、無職と同じ意味だと思っている人もいるようですが、基本的には定義が違います。
ただし調査の仕方によっては、定義が重なる部分もあるようです。
ニートの定義
仕事をしておらず、仕事を探してもいない人のことを指します。
無職の定義
純粋に職業が定まっていない状態のことを指します。
呼び方も定義もいろいろあるフリーター
以上の定義を紹介しましたが、結局のところ一般の「フリーター」の定義はあいまいのようです。
単に働いていない人を言う人もいますし、正社員と派遣などの非正規社員を繰り返すような人もフリーターと呼ばれることがあります。
元々は、好景気の時代に大量に増えたフリーター。
この時期に生まれたフリーターは、バブル期フリーターと言われているそうです。
そして、今を代表するフリーターの多くは氷河期フリーターと呼ばれています。
就職難から選択肢がなく、やむを得ずフリーターをしている人が多くをしめています。
また、厚生労働省では34歳までの人を対象にフリーターとしていますが、一般では若者以外の40代や50代でも正社員以外の職で働く人はフリーターと呼ばれる傾向にあります。
さらに、35歳以上のフリーターが増えていることから、35歳以上のフリーターを若者フリーターと区別して「高齢フリーター」「中年フリーター」と呼ぶメディアもでてきました。
現状のフリーターの状況
ここ数年は、若干ではありますが好景気が続いています。
それにより、ほんの少しだけフリーター全体の人数が減っているとも言われています。
ですがこの実態には問題があり、若年フリーターは人数が減っているのですが、中年フリーターは増えているのです。
裏を返せば、ひとまず若年者にとっては、働きやすい環境が整ってきていることでもあります。
このように現状、フリーターの就職状況は、ほんの少しずつではありますが、良くなってきていると思います。
あきらめずに就職活動をすることで、正社員への就職も可能ですよ。
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