アルバイト求人サイト「バイトル」によると、夜勤バイトで働く人の38%はフリーターだそうです。
時給が高くて、昼間が自由に使える夜勤バイトは、確かにフリーターにとってメリットがありますよね。
しかし、夜勤にはデメリットがあることも知っていますか?
夜勤で働くデメリットを知っておかないと、気づいた時には大変なことになっているかもしれません。
知っておこう!夜勤バイトの3つのデメリット
1. 生活リズムがくるう
人間は本来の身体の仕組みは、昼間に活動し、夜には眠るようにできています。
夜勤で働くと本来の生活リズムがくるうため、様々なところに支障がでてくるんです。
例えば、生活リズムがくると自律神経が乱れます。
自律神経が乱れると、睡眠をとっても熟睡できず、疲れが残ってしまいます。
そのため、昼間はぼーっとした状態が続き、仕事に集中できません。
夜勤明けに猛烈な睡魔に襲われるのは、前日までの疲れが残っているからなんです。
また、せっかくの休みの日に出かけようと思っても、急に生活リズムを戻すことは難しいです。
結局日が暮れるまで寝てしまい、どこにも出かけられなかったというのはよくある話です。
夜勤以外の友達と遊ぶ時間も合わないし、気付いたら家とアルバイト先だけ往復しているような生活になっていたなんてこともあります。
2.病気にかかりやすくなる
夜勤バイトのデメリットのなかで、長期的に見た時に一番怖いのは病気にかかりやすくなってしまうことです。
生活リズムがくるい、自律神経が乱れると、疲れが溜まりやすくなるだけでなく、食欲も低下します。
身体に必要な栄養やカロリーをしっかりとれず、余計回復できなくなってしまうのです。
結果的に風邪を引きやすくなったり、貧血気味になったり、だるい状態が続いたり、様々な病気を引き起こす原因となります。
アメリカの国立がん研究所とハーバード大学の共同調査によって、下記のようなデータも発表されています。
- 6~14年夜勤を続けている女性→夜勤をしていない人に比べ、心臓や血管の病気による死亡率が19%アップ
- 15年以上夜勤続けている人→夜勤をしていない人に比べ、心臓や血管の病気による死亡率が23%アップ、肺がんの死亡率が25%アップ
また、糖尿病や高脂血症などの生活習慣病のリスクも高まるといわれているので注意が必要です。
実際、わたしの知人でも34歳の若さで、突然心臓病で亡くなった人がいます。
確かな原因はわからなかったようですが、夜勤が原因のひとつであることは間違いないように思います。
さらに、夜勤は精神的にも悪影響をおよぼします。
太陽の光を浴びないでいると、「セロトニン」という物質が分泌されず、心のバランスが崩れやすくなるのです。
すぐにイライラしたり、無気力な状態が続いたり、ネガティブな思考になりやすくなってしまいます。
3. 犯罪に巻き込まれる可能性がある
コンビニや飲食店などのサービス業で夜勤をしている場合に、特に注意したいのが犯罪に巻き込まれる可能性があることです。
夜勤で来る客は酔っ払いや不良なども多く、昼間に比べどうしても客層が悪くなります。
そういった客の対応は大きなストレスになることは間違いないでしょう。
また、深夜は客入りが少なく、夜勤バイト1人で店を任されることもあるので、そういったスキを見計らって強盗に入るやからもいます。
ちょっと前に某ファーストフードチェーン店で、夜勤をワンオペで回している店舗によく強盗が入るとニュースにもなっていましたね。
夜勤は長期で見るとデメリットが大きい
夜勤は短時間でたくさんお金を稼げるので、アルバイトで生計を立てるフリーターにメリットがあるのは確かです。
しかし、長期的な目で見るとデメリットも大きいことを知っておかなければいけません。
特に病気にかかるリスクは高いので、夜勤バイトを長期間続けることはオススメできません。
歳をとった時に、結局身体に無理がきて、辞めるハメになるからです。
お金をたくさん稼ぎたいのであれば、就職した方が結果的にたくさん稼げますし、圧倒的に安全で健康的です。
夜勤バイトをするなら、就職活動の時だけなど、期間を決めて働くことをオススメします。