最近、「第二新卒」という言葉を就職活動の場でよく聞くようになりましたね。
よく聞く言葉ではありますが、この「第二新卒」について、そもそもどういった定義なのかを知っていますか?
求人において、第二新卒に向けた枠を第二新卒枠といいますが、実はこの第二新卒枠、フリーターでも応募するチャンスがあるんです。
今回は、第二新卒の定義や既卒、新卒、中途の違い、第二新卒に求められることや就職活動の方法などについてまとめていきます。
第二新卒の定義とは?
第二新卒の定義は、一般的には高校や専門学校、大学などの学校を卒業後、おおむね3年以内の人です。
もし、4年制の大学を卒業していれば、年齢でいうところの26歳くらいまで、ということになります。
第二新卒と新卒との違い
新卒は、今年度中に卒業する学生のことをいうため、対象とする年数が違います。
新卒が1年をすぎたら第二新卒になる、というイメージですね。
就職活動においては、新卒はビジネススキルは求められないのに対し、第二新卒は最低限のビジネススキルやマナーは求められます。
第二新卒と既卒の違い
既卒の定義とは、学校を卒業したが正社員として就職をせず、正社員としての社会人経験がない人をさします。
例えば学校を卒業後、公務員を目指す勉強をしていて、フリーターとして働いていた人。
弁護士や国家資格取得のための勉強をして、就職を目指していた人なども、既卒に含まれます。
わかりやすく言えば、学校を卒業した後に正社員としては働いてこなかった人のことですね。
第二新卒との違いは、学校卒業後の年数です。
既卒は特に“3年まで”のような区切りはありません。
また、第二新卒は正社員経歴があっても卒業後3年以内であれば第二新卒ですが、既卒は正社員経歴があれば既卒にはなりません。
第二新卒と中途の違い
第二新卒と中途の違いは「若さ」です。
第二新卒は社会人経験があっても、一般的に卒業後3年以内を基準にしているため、比較的若い人です。
そのため、中途と呼ばれる世代と比べて、まだまだ柔軟性があって新しい会社にも馴染みやすい、という風に企業は考えます。
そういった若さを重視するので、中途で求められるスキルや経験は、第二新卒ではさほど求められません。
第二新卒の定義は企業によっても違う
実は、この第二新卒の定義は明確にコレ!と決められているものではありません。
そのため、企業によって認識が異なります。
4年働いてても第二新卒として採用したり、20代であれば第二新卒としてとらえる企業もあるのです。
たとえあなたが卒業後3年以上経っていたとしても、こういったパターンもありますから、気になる会社があったら応募企業の募集要項をしっかりチェックして、自分が当てはまるかどうかを確認するのがオススメです。
また、就職経験の有無は基本的に関係ないので、フリーターや既卒であってもこの第二新卒としてみる企業はたくさんあります。
ということは、第二新卒枠はフリーターや既卒にも大きなチャンス枠なのです。
なぜ、第二新卒枠がチャンスなのか?についてはこの後詳しく説明していきます。
第二新卒は人気?
第二新卒を採用したいと思う企業が、年々増えているのを知っていますか?
2014年マイナビの調査によると、半数以上の企業が第二新卒を積極的に採用したいと考えているだそうです。
実は、第二新卒は人気があるんですよ。
その理由は主に下記の3つだそうです。
- 新卒にくらべ既に社会経験があるので教育がラク
- 社会経験があっても短い経験しかないので、新しい会社にもなじみやすい
- 若いため柔軟で適応力が高い
新卒ほどではないものの、募集人数がそれなりに多い第二新卒枠は、20代のフリーターや既卒でも就職できるチャンスといえるわけです。
第二新卒の求職者も年々増加しているそうで、今後も第二新卒枠を用意する企業や募集人数は増えていきそうです。
第二新卒に求められるものは?
2008年の独立行政法人労働政策研究・研修機構による「企業における若年層の募集・採用等に関する実態調査」では、下記のようなデータがでています。
グラフからは、採用選考で第二新卒に求めるものは「熱意・意欲」が圧倒的に多く、「実務経験」は求められても新卒より少し多い程度ということがわかります。
つまり、第二新卒は経験やスキルがなくても、熱意や意欲が十分にあれば就職できる可能性が高いのです。
これはどうしても、経験やスキルが不足して見られてしまうフリーターや既卒でも、就職可能ということを意味しています。
ただし、同じ第二新卒でも就職経験がある人がライバルにいることもあるため、最低限は社会人としての基本的なマナーやモラルがあるかどうか?というのは求められます。
第二新卒を採用する企業側としても、新卒に比べて社会人としての基本的なマナー等の教育がラクなのが、採用メリットですからね。
企業側としては、新卒と中途のいいとこどりをしたのが第二新卒というイメージなのです。
第二新卒の就職活動の方法は?
第二新卒がチャンス枠であることは、わかっていただけたかなと思います。
では、第二新卒の就職活動の方法について、簡単に説明していきましょう。
基本的な流れや方法はフリーター、既卒の就職活動と同じですが、第二新卒ならではの気をつけたいポイントもあるので参考にしてみてください。
1. 求人探し
まず、第二新卒枠のある求人を探しましょう。
求人を探す方法は、求人サイト、ハローワーク、就職支援サイト(転職エージェント)など、いくつかあると思います。
わたしは、この中でも就職支援サイト経由で求人を探すのをオススメします。
スキルやコミュニケーションに自信がある人は自力でも就職できる可能性がありますが、多くの場合は就職支援サイトを使ってエージェントのサポートを受けながら就職活動をした方が、よっぽど楽に就職できるからです。
特にフリーターや既卒は、就職経験のある第二新卒に比べると不利になるため、就職支援サイトを使った方が絶対良いです。
あなたにあった求人の紹介はもちろん、第二新卒ならではの強みを活かした応募書類の作成や面接対策、入社後のフォローもしてもらえますからね。
わたしも実際、就職支援サイトを使うことで第二新卒枠で就職できました。
就職支援サイトを使うなら、ハタラクティブがオススメです。
就職率80%以上という高い実績をもっており、しかも利用者のほとんどが20代という、正真正銘フリーターや既卒、第二新卒に特化した就職サポートをおこなってくれます。
扱う求人の幅は広いですし、第二新卒が応募しやすい未経験OKの求人も常時1,000件以上もっているので、第二新卒のチャンスを活かしてキャリアチェンジすることも十分可能です。
2. 応募書類を作成して応募する
求人を見つけたら、履歴書や職務経歴書の作成です。
新卒やアルバイトでは職務経歴書は書かないので、つまづくところかもしれませんね。
第二新卒が職務経歴書を書く時のポイントについては下記の記事にまとめています。
就職支援サイトに登録したひとは、担当の就職コンサルタントにアドバイスをもらいながら質の高い応募書類に仕上げていきましょう。
3. 面接
面接対策は基本的に新卒の時と同じです。
ただし、第二新卒なら、熱意や意欲が伝わるアピールに重点をおきつつ、経験も伝わるアピール方法が効果的です。
また、よく受ける質問も新卒の時とは違ってきます。
詳しくは下記の記事を参考にしてみてください。
フリーター・既卒も第二新卒枠で就職しよう!
第二新卒のポイントとして重要なのは、「基本的なビジネススキルやマナーが身についている若手」ということです。
さらに、スキルや経験があればなおよし!ということになります。
それなら、フリーターであっても社会人としての基本的なビジネススキルやマナーが身についていれば、第二新卒枠で就職できるチャンスが十分にあります。
スキルや経験面でライバルに勝てない中途採用枠よりも、圧倒的に就職しやすいのは間違いないでしょう。
しかも、第二新卒枠で就職できれば新卒と同様の研修や教育を受けられる会社もあるので、フリーターや既卒にとってメリットも大きいです。
第二新卒枠でぜひ、就職を勝ち取ってくださいね。
関連の記事: