フリーターから正社員へ就職した場合、様々なメリットがあります。
例えば、ボーナスや福利厚生は、正社員として就職して得られるメリットの代表ではないでしょうか。
ほかにも、フリーターのままではわかりにくいメリットもあります。
また、その人の状況や就職する職種、企業の大きさによっても得られるメリットは変わってきます。
今回は、そんなフリーターから正社員に就職した時に得られるメリットで、代表的なものを4つ紹介します。
メリット1:生涯賃金が増える
冒頭でもお話ししましたが、フリーターから正社員になった時のわかりやすいメリットとして収入面があげられます。
フリーターから正社員になることで「給与が1.5倍になった!」ということや「ボーナスがもらえるようになった!」ということは珍しくありません。
この点は、会社選びの時点で給与面を重視して選べば、大きなメリットとして期待できる部分ですね。
また、たとえ給与面をそれほど重視して就職先を選ばなかったとしても、フリーターと正社員では自然と生涯賃金に大きな差がひらきます。
詳しくはこちらの記事で紹介していますが、20代の頃ではあまり変わらないフリーターと正社員の収入差も、30代、40代と年を重ねるにつれ、ドンドンひらいていきます。
これは、フリーターは何年働いても給料があがりにくく、正社員は少しずつでも給料があがっていく仕組みになっているためです。
最終的な生涯賃金の差は、倍近くにもなり、早めにフリーターから正社員に就職すれば将来的に倍近くトクができるということになります。
メリット2:社会保険と福利厚生の充実
将来を不安に思うフリーターにとっては、社会保険がちゃんとしているかどうかは気になるポイントですよね。
実はフリーターであっても、週の一定以上の時間アルバイトしていれば社会保険に加入する権利は発生します。
しかし、アルバイト先の都合などから、実際は加入できていないというフリーターが多いのが現実です。
ですが、フリーターから正社員になれば、社会保険に加入できないということはありません。
正社員として就職した時点で、社会保険に加入することは決まっているため、会社側も必ず処理をします。
社会保険へ加入するメリットについては、詳しくフリーターは雇用保険に加入できない?加入できる社会保険まとめで紹介していますが、年金の受給額が増える、健康保険の保険料が軽減される、失業時の保険がうけられるなど、とにかくメリットが多いです。
また、福利厚生が受けられるのも、フリーターから正社員に就職した時の大きなメリットです。
福利厚生の内容は会社によりますが、健康診断が無料で受診できたり、住宅手当や家賃補助がもらえる、格安でジムなどの施設が利用できる、育児休業や会社の保有している保養所の利用ができる、などがあります。
福利厚生は派遣や契約社員でも受けることが可能ですが、どこまで受けられるか?は正社員と差がつけられている場合がほとんどです。
福利厚生を十分に受けたいのであれば、やはり正社員で就職するのが良いでしょう。
メリット3:ローンが組みやすくなる
フリーターでは難しい車や家のローンも、正社員であれば基本的には問題なく組めます。
クレジットカードは、フリーターでも作れるものはありますが、正社員の方が上限額が高くなったり、条件が良いクレジットカードの審査でも通るようになります。
これは、正社員になったことで毎月安定した収入が得られるだろうという太鼓判がおされ、社会的信用があがるためです。
このメリットは、今、車や家の購入を考えていないならあまり大きなメリットには思えないかもしれません。
しかし、結婚すれば車や家の話は必然的にでてくるタイミングがあります。
将来を考えれば、フリーターから正社員に就職することで得られる大きなメリットと言えるでしょう。
メリット4:世間体が良くなる
世間体は、若いころには関係ないと思うかもしれません。
世間体なんて気にしてたら何もできないという意見もあります。
でも、年齢を重ねるにつれ、世間体の影響は大きくなっていくのが現実です。
例えば、相応の年齢になれば、結婚を考える時があると思います。
結婚するためには、相手の親の承諾を得なければいけません。
その時、世間体がすごく関係します。
というのも、上の年代ほど世間体を大切にするからです。
フリーターのままだと正直、世間体は良くありません。
もし、あなたがフリーターの男性で「娘さんをください」と言いにいった時に、親からしてみれば「そんなフラフラしてそうなやつに娘はやれん!」となってしまうわけです。
もちろん、全ての親がそうとは言いません。
しかし、このように考える親世代は多く、実際わたしもフリーター時代は相手方の親に挨拶など、とてもじゃないけどいけませんでした。
また、フリーターを長く続けていると、バイト先の社員が年下なんてこともでてきます。
正直30歳とかになって、自分より年下の社員にあごで使われたり、タメ口を使われるのは屈辱です。
また30歳を超えたあたりから、フリーターの人も職場にしがみつくようになってきます。
リアルにそういった人たちを見ていると、正直みじめだなと思ってしまいます。
また、学生や若い社員が陰でこそこそとバカにしているのを、肌で感じることもあるかもしれません。
さらに、就職した友人と合う時がものすごく気まずいです。
同窓会のお知らせなんて見ないで捨てるくらいです。
たかがプライドかもしれませんが、されどプライドは大切です。
年を重ねるほど身にしみます。
フリーターから正社員になれば、結婚の許しも得やすいですし、就職した友人に差を感じることもありません。
フリーターであることで感じる劣等感は正社員になることで、ほとんど解決できます。
そのため、気持ち的な部分が大きいとはいえ、世間体が良いかどうかは個人的には結構重要だと思っています。
フリーターから正社員へ就職するメリットまとめ
フリーターから正社員へ就職した場合に得られる4つのメリットをまとめると、生涯賃金、社会保険と福利厚生、社会的信用、世間体となります。
これらのメリットは、一時的なメリットではなく、長期で見るほど大きなメリットとなります。
フリーター時代は、正社員になるメリットはあんまり実感がわかないかもしれませんが、正社員で就職すると本当に違いを感じます。
わたしの場合、取り巻く環境や周りの態度、徐々にですが自分の考え方さえ前向きなものに変わっていくのを実感しました。
フリーターで不安や不便を感じている人、将来をラクに暮らしていきたい人、もっとトクをしたい人は、積極的に正社員への就職を検討してみてください。