フリーターが60歳までに稼げるお金はいくらになるんでしょうか?
フリーターと正社員の生涯賃金にどのくらい差があるのかも調べてみました。
独立行政法人労働政策研究・研修機構の調査「ユースフル労働統計2015 ―労働統計加工指標集―」によると、下記のような統計がでているそうです。
フリーターと正社員の生涯賃金比較
それぞれ、学校を卒業後60歳までフルタイムで働いた場合の統計です。
フリーターの正社員の生涯賃金(男性)
大卒
フリーター:約1億4,000万円
正社員:約2億6,000万円
短大卒
フリーター:1億2,000万円
正社員:2億円
高卒
フリーター:1億2,000万円
正社員:2億円
フリーターの正社員の生涯賃金(女性)
大卒
フリーター:約1億1,000万円
正社員:約2億1,000万円
短大卒
フリーター:1億万円
正社員:1億7,000万円
高卒
フリーター:9,000万円
正社員:1億4,000万円
正社員は学歴、会社の大きさで生涯賃金が高くなるがフリーターに学歴は関係ない
統計をよくみると平均を底上げしてるのは、企業の従業員数が1,000人以上のマンモス大企業です。
その平均生涯賃金は大卒で男性:3億円、女性:2億5,000万円にもなるそうです。
逆に、企業の従業員数が10〜99人までの中小企業の平均生涯賃金は低く、大卒で男性:2億円、女性:1億8,000万円となっています。
統計から単純に計算すると大卒のフリーターと正社員の生涯賃金を比べるとフリーターのほうが1億2,000万円少ないということになります。
また、フリーターは収入に学歴がほとんど関係がないということもわかります。
フリーターと正社員の生涯賃金に差がでる理由
年収はこちらの記事で書いたとおり、20代はフリーターと正社員であまり変わりません。
ただ、年齢が高くなるにつれて正社員は年収が高くなっていきます。
たいしてフリーターの場合ほとんどあがることがありません。
そのため、年齢が高くなるほど年収の格差がどんどん広がっていく傾向にあります。
フリーターより正社員のほうが生涯賃金が高い
この統計結果はあくまで平均ですので、これより下回る人も上回る人もいるでしょう。
ですが、フリーターより正社員のほうが生涯賃金が高いというのはまぎれもない事実といえます。
関連の記事: