2016年のフリーターや派遣社員を含む非正規雇用の人数は、2000万人以上と言われています。
大きい数字すぎてイメージがわかないですが、どの年齢のフリーターが多いのか気になりますね。
今回は2016年の統計データをもとに、フリーターの平均年齢を調べてみたいと思います。
フリーターの平均年齢は年々あがっている
2016年の総務省「労働力調査」では、フリーターや派遣社員などの非正規雇用の人数は2025万人となっています。
前年は1956万人なので、1年で69万人の増加です。
このようにフリーターの数は年々増えているようです。
そしてフリーターの数が増えるとともに、フリーターの平均年齢も年々あがっています。
下記のグラフはフリーターや派遣社員などの非正規雇用者総数の、年齢別の内訳になります。
これを見ると、一番多い年齢は55〜64歳の割合で、全体の20%以上ををしめています。
ついで65歳以上、45〜54歳、35歳〜44歳と続きます。
ちなみに、2012年までは35~44歳のフリーターの数が一番多かったようです。
このようにフリーターの平均年齢は年々高くなる傾向にあって、どんどん高齢化してきているんですね。
65歳以上がフリーターの中で一番人数の多い年齢となるのも、時間の問題かもしれません。
では、若いフリーターは減っているのか?というと、そういうわけでもないようです。
15〜24歳までのフリーターは減っているどころか、前年に比べても明らかに増えています。
フリーターの平均年齢が高い理由
35歳以上のフリーターは、一般的に「高齢フリーター」と呼ばれています。
なぜフリーターの平均年齢が高くなり、高齢フリーターが増えているのでしょうか?
その理由は、日本の企業の新卒採用にあります。
日本の企業は未だに新卒採用志向のところが多く、20代までのなるべく若い人材を求める傾向があります。
そのため、フリーターの状態が続いてしまうと、正社員としての就職が難しくなってしまうのです。
さらに、企業側としては30歳代以降の人を採用するならマネージャーなどの管理職をやってもらいたいと思うでしょう。
でも、管理職経験やスキルのあるフリーターはまずいないと思います。
そのため、30歳や40歳をすぎると、さらにフリーターからの就職が難しくなるのです。
結果的にフリーターを続けざるをえず、高齢フリーターが増え、フリーターの平均年齢があがっていきます。
高齢フリーターへの国の対策は少ない
高齢フリーターが増え、あがっていくフリーターの平均年齢。
でも、国が高齢フリーターへおこなう対策にはこれといったものがありません。
対策はなくはないのですが、あまり効果がでていない、というのが現状なのです。
35歳以上のフリーターが就職するのが簡単なことじゃないのは、このことからもわかると思います。
若者を対象にした対策は、効果があるものも色々あるんですけどね・・・。
というわけで、今後もフリーターの平均年齢はあがっていくことが予想されます。
高齢フリーターへの対策がおこなわれる頃には、65歳以上のフリーターが一番多くなっているかもしれませんね。
フリーターから就職するなら20代のうちに
もしあなたがフリーターで、フリーターからいつか就職したいと考えているなら、遅くても20代のうちに就職しておきましょう。
前述した通り、30歳を過ぎてしまうと途端にフリーターからの就職は難しくなります。
20代であれば、就職支援を受ければいくらでも就職できる会社はあります。
高齢フリーターになれば、お金の問題に一生悩まされるのは目に見えています。
早めの行動が、あなたの将来を明るいものにしてくれるのではないでしょうか。
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