フリーターには自分で自由に時間を使えるなど、メリットもあります。
でも、長い目で見たらどうでしょうか?
こういったメリットは小さく、デメリットの方が圧倒的に多いことにわたしは気づきました。
長い目で見たら、フリーターは損をすることが多いのは間違いありません。
今回は、長い目で見た時、どういった点がフリーターにとって損なのか?をまとめました。
フリーターから就職するべきか迷っている方や就職活動へ踏み出せない方にとって、何かきっかけになれば嬉しいです。
就職して思うフリーターが損をする6つの理由
1. フリーターは給料が安い
ユースフル労働統計2015によると、フリーターの生涯賃金は大卒男性の場合で約1億4,000万円となっています。
対して、正社員の生涯賃金は約2億6,000万円です。
最終的にはフリーターと正社員の生涯賃金には倍近い差がでるということです。
それだけ差がでるんだったら正社員はその分働いているんじゃないか?と思いますよね。
でも、フリーターと正社員の平均労働時間は、週で10時間程度しか差がありません。
つまり同じくらいの時間働いたとしても、フリーターの方が時給が低いために、これほどの損をしてしまうのです。
今は、「フリーターでもバリバリ働いているから正社員と収入の差がない」という人でも、30代、40代と長い目で見るほど、給料の差はひらいていきます。
フリーターの給料があがることはほとんどないからです。
2. フリーターはボーナスがない
どれだけアルバイトを頑張っても、フリーターはボーナスをもらえません。
それどころか、時給が上がることすら少ないです。
わたしは、就職してボーナスの有り難みをヒシヒシと感じています。
ボーナスがもらえた時は仕事を頑張ってきてよかったと思うし、これからももっと実績を残せるように頑張ろうと思えます。
フリーター時代を振り返ると、頑張っても給料にまったく反映されず、フリーターでは頑張るほど損なんじゃないかと思うくらいです。
3. フリーターは福利厚生がない
就職し、正社員になる大きいメリットは福利厚生じゃないでしょうか。
有給休暇、育児休暇、傷病休暇、慶弔休暇など、休んでも給料がでる制度はフリーターにはないですからね。
福利厚生は、長い目で見ればかなり大事です。
生きていれば子どもができたり、病気になることもあります。
家族が亡くなる時だってあるでしょう。
そういうもしもの時に、お金で援助してくれるのが、正社員の福利厚生なんです。
フリーターは休めば休むだけ給料が減り、損をするだけです。
4. フリーターはいつでも解雇できる
アルバイトは正社員に比べ、解雇がしやすい雇用形態です。
任される仕事は替えのきく仕事ですし、正社員にある労働組合のようなものに加盟している人はほとんどいないので訴えることも難しいです。
そのため、フリーターであっても簡単に解雇される可能性があります。
何年もかけてきたアルバイトを、歳を取って仕事が遅くなったからという理由で解雇されたのでは、たまったもんじゃありませんよね。
でも、実際にそういった理由で解雇されても、文句が言えない。
そんなの損だと思いませんか?
正社員は法律で守られており、労働組合があるところがほとんどなので、簡単に解雇することは難しいようです。
5. フリーターは失業給付や退職金がない
長い目で見れば、いつか仕事を辞めなきゃいけない時がきます。
その時、保険になるのが失業給付や退職金です。
フリーターでも、条件をクリアすれば雇用保険に加入し失業給付を受けることは可能です。
でも、アルバイト先によっては会社が損をしないために、わざと雇用保険に加入させないようにするところもあって、雇用保険に加入できていないフリーターは少なくありません。
正社員であれば、就職した時点で雇用保険や社会保険は強制加入となります。
公平なはずの国の制度でも、フリーターは損する可能性があるのです。
また、正社員は就職して長く働き続ければ、退職金がでる会社もあります。
6. フリーターは年金が少ない
年金は一般に国民年金と厚生年金の2種類にわけられますが、フリーターが加入するのは国民年金になります。
対して、就職し正社員となった場合は、厚生年金に加入になります。
実は、この2つの年金の受給額には3倍近い差があるのを知っていますか。
平成25年度のデータでは、厚生年金の平均受給額は月額約15.5万、国民年金の平均受給額はわずか月額約5.5万円だそうです。
月額約5.5万円では家賃分も危ういですね・・・。
フリーターでは、年金だけで老後を過ごすことはとても厳しいでしょう。
今は良いかもしれないけど、長い目で見れば損するのがフリーター
「今は収入に満足している」
「福利厚生や社会保険がなくても不便がない」
「年金をもらうのはずっと先のこと」
そう思っているフリーターの方もいるかもしれません。
でも、就職してみるとどれだけフリーターが損なのか、立場が不利なのかを実感しました。
なので、今フリーターの方には、手遅れになる前に長い目で見た時の将来を考えてみて欲しいと思います。
日本では一度フリーターを長く続けてしまうと、就職しにくいのが現実だからです。
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