国の就職支援として代表的なものに、ハローワークがあります。
使いやすいので、利用したことがあるフリーターもいるのではないでしょうか。
しかし、「ハローワークの求人にはブラック企業やいい加減な会社も多いからおすすめしない」という話もあります。
実際のところ、ハローワークからの就職ってどうなんでしょうか?
今回は、ハローワークがフリーターの就職にオススメできるのかについて、ホントのところをまとめたいと思います。
ハローワークの求人にはブラック企業が多い?
全国各地にあるハローワーク。
国のおこなう就職支援サイトということもあり、「まずはハローワークに行く」という方も多いと思います。
ハローワークでは就職相談や求人紹介、就職セミナーの実施など、様々な支援をおこなっています。
フリーターから就職するのにハローワークをオススメしないと言われている理由は、ハローワークの扱っている求人にあります。
実はハローワークの扱っている求人にはブラック企業も多く紛れ込んでいるようなのです
ハローワークで就職した人の口コミ
本当にハローワークにある求人票にはブラック企業が多く紛れ込んでいるのか?
公的機関なんですから、なかには優良企業もあると信じたいですよね。
調査するために身近でハローワークで就職した人に聞いたり、インターネットでも口コミを調べてみました。
悪い口コミ
- 就業規則にも記載されている慶弔休暇を申請したが、不当に却下された
- 勤務時間などの契約内容を守ってくれないので、耐えられず辞めた
- 採用されたものの、求人票に提示してある給与や勤務時間が全然違うため断った
良い口コミ
- 自分にピッタリの求人があって就職できた。問題なく働いている
- 新聞の求人広告やチラシ、求人のフリーペーパーなどよりは断然信用できる
ハローワークに求人票をだしている会社によっては、求人票にはあたかもホワイト企業のように記載し、就職したら全然違った・・・ということも少なからずあるようです。
入社したらブラックだった!という声がある一方、優良企業に出会たという口コミも少ないですがありました。
ハローワークの求人にブラック企業が多い理由
口コミをみると、求人票にブラック企業がまぎれているのは間違いなさそうです。
なぜハローワークにはブラック企業が多いのか?
その理由は下記にあると考えられます。
1. ハローワークには無料で求人をだせる
企業がハローワークに求人を出す時に必要な条件は、雇用保険がある会社かどうか、ということだけです。
費用は必要なく、企業は無料で求人を出すことができます。
一般に求人を出すには、たくさんの費用がかかります。
そのため、資金のない中小企業や、とにかく早く人が欲しいブラック企業などは、まずハローワークへ求人を出します。
2. ハローワークの求人に嘘を書いても罰則がない
ブラック企業が素直に就業規則や実態を書いたら、誰も応募しませんよね。
そのため、求人にはあたかもホワイト企業のように嘘の情報を乗せるブラック企業もいます。
問題なのはハローワークには嘘の求人情報を書いて掲載しても、特に罰則などがないことです。
つまり嘘が書き放題なのです。
事実、2015年には「ハローワークの求人の4割に嘘の情報が書かれていた」とニュースにもなっていました。
「実際に就職したら正社員での雇用じゃなかった」
「土日休みのはずなのに土日も働かされた」
というのはよくある話です。
ハローワークで就職するメリット、デメリット
ハローワークで就職する場合、デメリットだけでなくメリットも確かにあります。
メリット
- 求人情報の量が多く、幅広い
- 求人をだすのが無料のため、求める人材像のハードルが低いことが多く、採用されやすい
- 相談窓口がある
- アドバイザーに履歴書や職務経歴書などを添削してもらえる
- 求人票の書式が同じなので比べやすい
- 不採用の時、理由をハローワーク経由で聞ける
- 最低限、雇用保険や労災に加入できる会社に就職できる
デメリット
- 基本的には専任の担当がつくわけではないので、係の人によって当たりはずれがある
- 求人票に悪い条件を隠すため、嘘やいいかげんな事が書いてあることがある
- ブラック企業以外にも、採用が終わっているのに出しっぱなしなど、いい加減な会社も混じっている
- 求人票ひとつひとつの情報量はさほど多くないため、自分で情報を探したり、聞いたり、見極める必要がある
就職支援を受けるなら若い間は民間がオススメ
まとめると、ハローワークの求人票には、ブラック企業が多いものの優良企業もあると考えられます。
そのため、怪しい求人は相談窓口で相談したり、信用できるサイトで口コミや評判を調べたり、面接で細かく確認するなど、自分で見極めることが大切です。
とはいえ、自分で見極めるのはなかなかハードルが高いかもしれません。
ハローワークを使うことでメリットもありますが、民間の就職支援サイトでも同じメリットは得れます。
結局どうなのかというと、ハローワークのみでの就職活動はフリーターからの就職にはおすすめしないですね。
特にフリーターや既卒で就職活動に自信がない人は、専任のアドバイザーがつく民間の就職支援サイトを利用し、ハローワークと平行して活用するのが良いと思います。
民間の就職支援サイトは、就職希望者に長く就業してもらわないと利益がでなかったり、評判が落ちて生き残れなくなってしまうので、求人の質にはかなり注意しています。
そのため、紹介してもらえる求人にはホワイト企業の求人が多いのです。
若い間であれば、フリーターや既卒に特化した就職支援サイトが利用できるので、よりフリーター向けの就職支援を受けることができます。
20代のフリーターが就職支援サイトを使うのであれば、首都圏ならハタラクティブなど民間の就職支援サイトがオススメです。
そのほかの地域の就職支援サイトはランキングにまとめていますので、こちらも合わせてチェックしてみてください。
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使える手は最大限に使い、いい求人が見つかったところで就職活動をすすめていきましょう。