「美容師」は、2018年の職業ランキングで第8位に入るほど人気の職業です。
お客様の要望に合わせて似合うスタイルを作り出す、オシャレでスタイリッシュなイメージのある仕事だけに
幼い頃に「美容師」という仕事に憧れていた・・・
フリーターとなっても諦めきれない・・・
そんな方もいるのではないでしょうか。
今回はフリーターから美容師になる方法を紹介。
美容師業界で働くメリット・デメリット、また就活の流れや必要なスキルなども紹介します。
フリーターから美容師になりたい方はぜひ参考にしてみてください。
フリーターから美容師になるなら。学校+美容院バイトがオススメ
美容師になるには、まず厚生労働大臣指定の「理容師養成施設」または「美容師養成施設」を卒業する必要があります。
入学のための費用は最低200万円以上です。
ですので、フリーターで全日制の学校に通うことはあまりオススメしません。
昼間・夜間学校を選び、働きながら通うのが良いでしょう。
アルバイトは今のアルバイトを続けても良いですが、美容院でアルバイトをするのが経験がつめるためオススメです。
[マッハバイト]などの大手求人情報サイトで検索すれば、美容師アシスタントのアルバイト求人がたくさんあります。
資格保有者だけでなく、美容師の資格取得を目指す学生を募集対象にしている求人もたくさんあるのでチェックしてみてください。
美容院でアルバイトをしながら学校に通うと、ただ学校で習うだけでなく、実際の現場でも多くのことを学べます。
特に、お客様とのコミュニケーション術は現場に出ないと身につかないものです。
学校に通いながらアルバイトをするのはとても体力がいりますが、その分実務経験としてアピールできるため就職時に有利になります。
学校を卒業し、美容師国家資格に合格すればはれて「美容師」です。
美容室に就職するのか、事務所所属のヘアメイクアーティストとなるのか、その先はあなた次第となりますが、大半は美容室に就職することが多いようです。
アルバイトをしていると、そのままそこに就職という可能性もあります。
フリーターでもきちんと学校を卒業して国家資格を取れれば美容師になれるのです。
(専門学校はコレカラ進路.JPで一括検索できます。)
チャレンジ可能な年齢制限はある?
美容師免許を取得する年齢に制限はありません。
先にお話したように、指定された学校を卒業して美容師国家資格に合格すれば、誰でも美容師免許を取得することができます。
ただ、年齢が上がれば上がるほど、せっかく免許を取得しても美容室で雇ってもらえないという可能性はあります。
美容師の職業は体力も要りますし、美容室に入ったからといってすぐにスタイリストとして働くことができないからです。
アシスタントからスタートし、大体3年程度は「見習い」状態、その間お客様のカットをすることはできません。
特にアシスタントは、シャンプー、ブロー、片付け、受付、そして閉店後はカットの練習とかなりの重労働です。
このアシスタント時代を乗り越えられず、挫折してしまうという人も数多くいます。
ですので、アシスタントの年数も考えたうえで美容師にチャレンジするのか見極めてください。
自分自身の今後のライフプランを立てて、考えることが大事です。
美容師のデメリット・メリット
デメリットは給料の低さと拘束時間
美容師の仕事といえば、オシャレで、華やかなイメージがありますが、良い事ばかりではありません。
まず、給料の低さがデメリットの一つとして挙げられます。
美容師になりたての頃の給与は、他の一般企業に比べ決して高いとはいえません。
初任給は大体16~18万程度、低いところは10万程度というところもあります。
意外と地方のほうが初任給が高かったりもするので、就職支援サービスなどを使って条件の良い求人を探すのが良いでしょう。
また、拘束時間もながく、ずっと立ちっぱなしの仕事です。
腰が痛くなったり、薬剤で手荒れがひどくなったりする人もいます。
決して楽な仕事ではない、ということを忘れないでください。
様々な影の努力があって、美容師として成功できるのです。
メリットはスキル向上で成功につながること
美容師の仕事は、自分の技術でお客様を喜ばせることができる仕事です。
そして、しっかりと技術が身についていれば、給料もそれに伴ってきますし、自分のお店を開くこともできます。
スキルを上げれば上げるほど成功につながることが大きなメリットだといえるでしょう。
また、お客様をスタイリングして直接「ありがとう」と感謝される仕事なので、お客様の喜びを直に感じることができることもメリットの一つです。
自分のお客様が増え、指名が増えることで給料にもつながります。
給料が上がれば、自分にお金をかけることができます。
見た目やオシャレにもこだわりを持つことで、お客様のオシャレの「見本」となり、さらにお客様を増やすこともできるのです。
スキルアップすればするほど、自分自身の成長につながり、美容師として成り立つことができるのです。
学歴は必要?美容技術以外に必要なスキルは?
資格取得の条件として「理容師養成施設」または「美容師養成施設」を卒業する必要があるため、それ以前の学歴は関係ありません。
スキルとしては「コミュニケーション力」は必要です。
どれだけ技術があったとしても、お客様のニーズを聞き出し、居心地の良い空間を作るのも美容師の仕事です。
コミュニケーション力は自分自身で身に付けていかなければいけないことなので、自信がないという人はコミュニケーション力を高めるセミナーに参加しても良いでしょう。
美容師になるまでにかかる費用について
美容師国家試験は、春と秋の年に二回行われています。
国家試験は筆記試験と実技試験があり、この両方の試験に合格しなければなりません。
その後、美容師免許登録申請をすることで、美容師免許証が交付されます。
指定された美容学校を卒業後、国家試験の受験資格が得られます。
費用は大体、2年制の昼間課程で平均200万円~300万円程度です。
夜間でも200万円前後、通信では3年間で50万円前後が主な価格帯なので、学費は決して安くはありません。
美容師になるにはまとまったお金が必要なので、ある程度お金を貯めてからチャレンジするのも良いでしょう。
基本的な就職活動の流れ
ここでは無事学校を卒業し、美容師国家資格を取得した後の基本的な就職活動の流れについて紹介します。
まず求人サイトや就職支援サービスを活用し、就職したい美容室を探すことから始まります。
大手の美容室で働きたいのか、少人数の美容室で働きたいのか、自分の方向性をまず決めましょう。
就職活動の全体の流れは、他の一般企業とさほど違いはありません。
ただ、一般企業に比べて堅苦しい面接ではないようです。
フリーターから就職など、未経験者の場合は新卒採用の扱いになりますが、基本的には実技試験はありません。
経験者など中途採用の時には、面接時に実技試験がある場合もあります。
一般的には1~3回面接を受けて、採用という流れです。
全国に美容室はたくさんあるため、就職先に困るなどの心配は基本的にいりません。
履歴書は志望動機を明確にし、丁寧な字で書くように心がけましょう。
容姿はあまり関係ありませんが、お客様の髪に触れる職業なので清潔感は大事です。
誰が見ても好印象な服装で面接にいどみましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
美容師という仕事は、見た目は華やかでオシャレなイメージですが、並大抵の努力では一人前の美容師にはなれないのかもしれません。
国家資格に合格してからも、アシスタントとしての下積みが続きます。
また、スタイリストになれたとしても美容室の競合も多く、自分のお客様を増やすためには常に技術を向上させていかなければなりません。
「お客様を喜ばせたい」「美容師という仕事が好き」という気持ちが、美容師として成長するうえで非常に大事だと思います。
美容師の仕事についてもっと詳しく話を聞いてみたい方は、パスキャリ(PASSEND)などの美容業界に特化した就職支援サービスもあります。
一度相談してみてはいかがでしょうか。