中途採用枠や第二新卒枠で企業に応募する時、履歴書以外に提出する書類として職務経歴書があります。
職務経歴書はアルバイトに応募する時は書かないので、既卒やフリーターの人で書いたことがない人は多いのではないでしょうか?
わたしも最初に目にした時は、この敵をどう攻略すればいいのか頭を悩ませました。
就職活動をはじめたばかりの時は存在すらしらず、履歴書だけ提出していた時期もあったほどです。
今回は、初めて就職活動をおこなう職歴なしのフリーターや既卒の方向けに、就職で有利になる職務経歴書の書き方を紹介します。
書いたほうがいいことと、書かないほうがいいことなど、応募の際の参考にしてみてください。
そもそも職務経歴書とは?
そもそも「職務経歴書って何?」って方のために、簡単に解説します。
職務経歴書というのは、簡単にいうと今までの自分の経験やスキル、就業意欲を採用担当者にアピールするために作成するものです。
基本的には前職の実績や役職、プロジェクトなどについてを書きます。
採用担当者はその職務経歴書を見て、自社に合うスキルや経験がある人材か?プレゼン能力があるか?就職(転職)の目的は履歴書通りか?意欲はあるか?などをチェックしています。
履歴書ではわからない、スキルや経験を深掘りして見ているんですね。
新卒時には特に必要ありませんが、中途枠や第二新卒枠で応募する場合の就職・転職活動には必要不可欠なものといえます。
職務経歴書は、書類選考で重視されるのはもちろんのこと、面接でも書いてある内容をもとに質問をされます。
職歴なしの既卒やフリーターは何を書けばいいの?
前述したとおり、職務経歴書には通常前職の経歴や実績をかきます。
でも、職歴がない既卒やフリーターの場合、何を書けばいいのか困りますよね。
だからといって、職務経歴書を提出しないのはあまりにももったいないです。
職歴や役職なしの既卒やフリーターの就職活動でも、職務経歴書は大きな武器となりえますから。
では、何を書いたらいいのか?
既卒やフリーターの人は、アルバイト経験や自己アピールを中心に職務経歴書に記載すればいいんです。
いくつかポイントがありますので、それも後ほどまとめていきます。
職務経歴書の基本の書き方
まず、職務経歴書の書き方ですが、職歴経歴書は基本的にはA4用紙に(6)までの要素を書いていきます。
職務経歴書は内容が多くなる分読みやすさも重要のため、パソコンで作成し最大でも3枚程度までにおさめるのが一般的です。
- 年月日・名前
- 要約
- 勤務先情報
- 職務内容
- 実績
- アピールポイント
加えて、職歴なしの既卒やフリーターの場合は、「就職を志望した理由」についても書き加えると良いです。
長い間就職をしていなかった場合、「何か問題のある人物なのではないか?」と思われるのをふせぐためです。
ちなみに、履歴書のように決まったフォーマットはないため、必ずしもこの構成にする必要はありません。
自分のスキルや経験が最大限アピールできるようアレンジしてください。
職務経歴書は企業ごとに調整するべきですが、一度自分のテンプレートのようなものを作っておくと他の企業に書く時にも時間短縮になりますよ。
1. 年月日・名前
作成日と名前を記載します。
作成日はなるべく郵送する日、メールなら送信する日を書きましょう。
2. 要約
最初に、簡単に職務経歴書の内容を要約した文章を書きます。
採用担当者も忙しい身なので、要約文があると見てもらいやすく、興味をもってもらいやすいです。
応募企業が求めるスキルや経験を強調して、250文字程度でまとめましょう。
3. 勤務先情報
現在の勤務先企業もしくは、直近の勤務先企業の情報を書きます。
社名、入社日、資本金、会社規模数、事業内容などを簡単に書きます。
4. 職務内容
現在の勤務先もしくは、直近の勤務先でどんな仕事を担当しているかを簡単に書きます。
5. 実績
契約◯件、売上◯◯エリア1位を記録など、達成した実績があれば書きましょう。
その実績がどの程度のものなのかわかるように、◯位中◯位など比較してわかりやすく書くのが良いです。
特別アピールできる実績がなければ、この項目ははぶいてもかまいません。
直近のアルバイトでの実績でなくても、応募企業に関連してアピール材料になるようなものがあれば書いても良いでしょう。
6. アピールポイント
これまでの経験や実績をもとにしたアピールポイントを書きます。
複数ある場合は見出しをつけてわかりやすくしても良いでしょう。
アピールポイントも、直近のバイト経験や実績以外にボランティア経験などでも関連するものがあれば書くといいです。
職歴なしのフリーターや既卒は、ここでしっかりとアピールできるかどうかが大切になってきます。
就職で有利になる資格は、職種や業界によって違います。
まったく関係のない資格を書いても有利にはならないので注意してください。
逆に関連性の高い資格、業務をするにあたって必須な資格については、取得するために現在勉強中であってもプラス材料になります。
就職を志望した理由
フリーター歴が長かったり、空白期間が長い場合、なぜこのタイミングで就職を考えたのか?就職を志望した理由を書くと説得力が増します。
フリーター歴が長ければ面接で必ずと言っていいほど聞かれる質問ですが、職歴経歴書にも簡単に書くことで興味をもってもらいやすくなり、書類通過率をあげることができますよ。
アルバイト経験が複数ある場合には
アルバイトを掛け持ちしている、アルバイト経験が複数あるという場合には、志望企業に関連性が高いアルバイトの方をメインで書き、残りは時系列で補足すると良いでしょう。
表にすると見やすくなります。
職歴なし、役職なしのフリーター・既卒でも有利になるための職務経歴書のポイント
職務経歴書は企業ごとに調整する
就職活動していると、何枚も職務経歴書を書くことになると思います。
そのような時、職務経歴書の見出しはそのままでも構いませんが、内容は必ず志望企業に合うように書き直しましょう。
手間にはなりますが、企業ごとに合ったものに書き換えているのといないのでは、相手への伝わり方がまったく違います。
間違っても、ネットや本のコピペにはならないようにしましょう。
職務経歴書に書くのはなるべく関連性のあるものにしぼる
職務経歴書でアピールすることは、応募企業に関連性があるかどうかがかなり大事です。
応募企業にまったく関連性のないことを書いても「で?」となるだけです。
正直、まったく関係ない仕事なら、たとえ正社員だったとしてもあまりプラス材料にはなりません。
アルバイト経験も、当然あればあるほどいいという訳ではありません。
なので、アルバイト経験や資格などを職務経歴書に書く時も、なるべく希望する仕事に関連するものにしぼってください。
例えば事務職を希望していて、コンビニのアルバイト経験しかない場合。
一見なんの関連性もないように思えますが、在庫管理をパソコンでしていたなどの経験があればアピール材料にできますので、関連性をしぼりだしましょう。
また、短い期間しか働いていないものも逆効果になりますので、最低3ヶ月以上働いたバイト経験からピックアップするのがいいでしょう。
関連する経験がまったく思い浮かばないのであれば、それらのアルバイト経験は経歴に書くだけにとどめ、どうして就職を希望したのか、どんな強みがあるのか、就職後どう貢献したいか、希望する仕事をするために自主的に今取り組んでいること、などの自己アピールを中心とした職務経歴書に仕上げましょう。
職歴なしのフリーター・既卒は、経歴は最小限にとどめ自己アピールが半分以上でもいいくらいです。
どんな人でも、何かしらのアピールポイントがあるはずですよ。
見出しをつけて読みやすくする
各項目は読みやすくを心がけて、見出しなどをもうけたり、表形式にまとめると良いでしょう。
こういった工夫でも、資料作成やプレゼン能力をアピールすることができます。
採用担当者の印象にも残りやすくなりますよ。
嘘は書かない
冒頭でもお話ししましたが、職務経歴書の内容はまず間違いなく面接時に確認されます。
本当かどうか確かめるために深い知識に関する質問や、いじわるな質問をする面接官もいます。
話を多少盛るくらいなら使い方次第ですが、まったくの嘘はバレる可能性が高いので事実に基づくことだけを書きましょう。
職務経歴書は必ず読み返し、第三者にもチェックしてもらおう
職務経歴書は書き方が自由な分、同じ経歴でも書き方次第でまったく伝わる印象が変わってきます。
例えアルバイト経験しかなくても、魅力的な職務経歴書に仕上げることは可能です。
志望企業や職種ごとにもっともアピールできるような形に書き換え、「採用担当者がどうとらえるか?」を第一に書き上げましょう。
とはいっても、職務経歴書を初めて書く時はかなり大変だと思います。
わたしも1枚書き上げるのに、3日かかったことがあります。
やっと書き上げても、自分では「これでいいのか?」と不安になるものです。
職務経歴書を書き上げたら、自分でチェックするのはもちろんのこと、第三者にもチェックしてもらいましょう。
わたしの場合、最終的には就職支援サイトの就職コンサルタントに添削してもらいました。
誤字脱字の指摘だけでなく、「ここはもっとこうしたほうがいい」など具体的なアドバイスももらえてかなり助かりました。
こういった場合は、出来れば就職のプロにみてもらうのがやっぱり一番ですね。
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