履歴書の志望動機って、何を書くか迷いませんか?
わたしにとって志望動機は、履歴書の項目の中でも自己PRの次に苦手な部分でした。
あこがれていた会社がある、または憧れていた会社の面接までたどりつける人は少数です。
ぶっちゃけ、さほど憧れがない、そこまで好きじゃない、なんなら昨日知った会社に志望する理由を書かなきゃいけない。
正直な理由なんて就職したいからに決まっているわけですが、そんなストレートに書いても正社員になれるとは思えませんよね。
わたしは、学生やフリーター時代に不採用が続いたことで、結果的に履歴書を約150枚以上書きました。
その結果、とても書きやすくなる考え方にいきついたんです。
それは、志望動機の書き方はプロポーズだと思って書けばいいんじゃないか、ということです。
考え方を変えると、自然と説得力のある志望動機が書ける
プロポーズする時って相手がどうしたらOKしてくれるか、それはもう真剣に考えますよね。
いままでの付き合いからどんな風に思ったか、相手のどこが好きなのか、結婚したらどう幸せにしてあげられるのか。
相手のOKをもらうには、結婚後の幸せになっている様子を、どれだけ相手にイメージさせてあげられるかが大事だと思うんです。
それって、正社員になるために企業の志望動機を書く時も同じだと思いませんか?
つまり、就職後会社に利益をもたらしてくれている様子をどれだけイメージさせられるか、ということが大事なのです。
わたしはそれから、履歴書に書く「自己PRはラブレター」「志望動機はプロポーズ」だと思って書くようにしました。
そうしたらわたしの考え方も変わって、不思議と志望する企業により興味をもつようになりました。
今までは、本当に思ってもいない、なんか無難で適当な理由を組み立て、取りつくろっていました。
しかし、考え方が変わってからどんどん会社のことが知りたくなって、インターネットで調べたり、就職コンサルタントの人に聞いたり、会社に実際に働いている人がいればその人にも聞いてみたりして、本当に思っていることをベースに志望動機が書けるようになったんです。
後は組み立て方を考えて整えるだけで、自然と説得力のある志望動機になりました。
既卒・フリーターでも勝てる!効果的な志望動機の書き方
では、実際に志望動機の書き方について紹介していきます。
まずは、プロポーズする、かならずOKと言わせてやる、と思って志望する会社のことを調べまくってください。
何はともあれ、相手の情報がないと話になりません。
調べまくっていたら、勝手に気になるところが1つは見つかるはずです。
そうすれば、興味がでてもっと深く調べたくなります。
まずは、深いことを考えずにとにかく調べまくって、志望する会社のことを知ってください。
志望動機に使えそうなその会社の特徴となる情報(どんな事業をしているのか、強み、理念、社風、目標など)は、メモをとっておくと良いでしょう。
相手の情報があらかた頭に入ったら、志望動機を組み立てながら考えていきます。
下記に、具体的にプロポーズを志望動機に置き換えた場合の、志望動機の組み立て方をまとめてみましたので、参考にしてみてくださいね。
1. 就職を志望する企業と関連するような経験はどんなものがあったか
まずは、志望動機の書き始めとなる部分です。
ここで引き込めるかで、ちゃんと志望動機を最後まで読んでもらえるかが変わります。
これをプロポーズで置き換えると、「あなたとのいままでの付き合いをどう思っているか」ということになります。
ここで、相手と関係ない話をだしたところで、まったく興味は持ってもらえません。
つまり、ここでは相手が登場する、もしくは共感できるエピソードをおりまぜ、書くべきです。
具体的には、下記のようなエピソードが良いでしょう。
志望する会社の商品に関連するエピソード
メーカーやサービスであれば、商品に関連するエピソードはかなり見つけやすいはずです。
- 「小さいころから◯◯が大好きで、コンビニに立ち寄るとつい買ってしまうほどです。」
- 「中学生のころ、◯◯を友達と集めてよく競いあっていました。」
- 「アルバイト時代××で困っていた時があったんです。その時に◯◯を知って、それからずっと愛用しています。」
志望する会社の社員とのエピソード
会社説明会やインターンに参加した経験があれば、志望する会社の社員とのエピソードも志望動機に書きやすいです。
- 「会社説明会で見た先輩方が活き活きと働いているのを感じ、そこから興味が深まりました。」
- 「インターンで◯◯をさせていただいた時、実はミスをしてしまったことがあるんです。しかし、そんな時でも◯◯さんは素晴らしい対応でお客様の信用を下げるどころかあげていました。話を聞くと、御社の企業理念に沿って行動しているだけだとおっしゃっていました。」
志望する会社の仕事や業界に関連するエピソード
商品や社員など、志望する会社との直接的なエピソードがない場合は、仕事や業界に関連するエピソードでも良いでしょう。
例えば、アルバイト経験、学生時代のゼミやサークル活動、ボランティア経験などから、なるべく関連性のある経験をポジティブに書いてきましょう。
2. 就職を志望する企業のどこに魅力を感じているのか
なぜ興味を持ったのか、その会社を知ったのかは前述のエピソードで説明できたと思います。
次は、どうしてその会社に就職したいのかを具体的に伝えましょう。
これは、プロポーズに置き換えると「相手のどこが好きなのか?どうして結婚したいと思うのか?」というところにあたります。
当然、「誰でもいいんでしょ」って思われるような、どこの企業にも通用するような文句はご法度です。
「御社じゃなくてはダメなんです!」という熱意が伝わる志望動機に仕上げましょう。
そのためには、ネット上だけではなく、時には足を運ぶことも必要です。
なるべく、志望企業にだけあてはまる理由を探すことが大切です。
3. 入社後、どう企業の利益に貢献することができるのか
熱意がしっかり伝わる志望動機が書けたら、締めのひと押しです。
これは、プロポーズで言うところの「結婚したらどう幸せにしてあげられるのか?」にあてはまります。
いくら性格が良く、あなたのことが大好きでも、幸せになれない相手とは結婚はできません。
会社も同じで、どうせなら就職後トクをする人材を雇いたいと思うわけです。
まぁ、会社の場合、お金の話になりますからもっともっとシビアですが・・・。
志望動機に書いてきた流れをふまえて、就職後にどう働き、どんなことを成し遂げたいのか、どう企業の利益になるのかを具体的に書いていきましょう。
ここの締めがゆるいとせっかくの熱意も半減です。
大事なことなので2度いいますが、なるべく入社後あなたが働く姿を相手がイメージしやすいように自信を持って具体的に書きましょう。
既卒・フリーターにありがちな、NGな志望動機
志望動機を書く時、ありがちだけどNGな言葉をまとめました。
下記のような志望動機は使いやすいかもしれませんが、具体性がなく「御社じゃなきゃダメ!」がまったく伝わらないため、意味がないです。
むしろちゃんと考えてないと思われ、マイナスな印象になる可能性さえありますので、注意してください。
「御社の企業理念に共感いたしました。」
具体的に企業理念のどこに共感したのかを書きましょう。
どうして共感したのか、それがわかるエピソードも一緒にあるとなお良い志望動機になります。
「御社でならたくさんのことを学べ、成長できると思いました。」
企業は学校ではありません。
自己完結だけで終わるのではなく、あなたが成長することによって会社はどんな利益を得られるのかを具体的に書きましょう。
「御社の事業に興味をもちました。」
そもそも興味がなかったら応募しないですよね。。。
それよりもその事業にどうして興味をもち、どう働いていきたいのか、理由と入社後のことを書いた方がいいです。
履歴書の志望動機はまずは相手を知ることから
プロポーズするにも志望動機を書くにも、まず相手のことを知らないとできません。
わたしもよくやっていましたが、よく調べもせず履歴書の志望動機を書き始めてしまって、頭を悩ませながら伝わらない志望動機ができあがる。
こういう失敗は多いのではないでしょうか。
氏名や学歴、職歴などはフォーマットなので先に書いておいて問題ないですが、志望動機や自己PRはしっかりと志望する会社のことを知らべてからとりかかりましょう。
特に、既卒やフリーターは経験やスキルでアピールできるものが少ない分、熱意やどうしていきたいのかを具体的に伝える必要があります。
ネットで調べて手に入るような情報は、誰でも手に入れることができる情報でもあるため、他の人と差をつけにくいです。
勝てる志望動機を書くには、実際の店舗に行ってみたり、働いている人から聞いたりして自分しか持ってないようなエピソードをもつのがオススメですよ。
また、履歴書の志望動機を書き終えた後には、見直すことも大事です。
できれば自分以外の人に見てもらいましょう。
人に見てもらうと、誤字脱字も見てもらえますし、自分が思って書いた通りと違う風に伝わってしまっているな、というのがわかることもありますから。
親や友人でもいいですが、就職支援サイトの担当者など、就職活動に詳しい人だともっと良いです。
「こうしたらもっと良くなるよ」という具体的なアドバイスがもらえると思いますよ。