あなたは「お礼状」というものを書いたことがありますか?
恥ずかしながら、わたしは本気で就職活動に取り組む28歳まで、お礼状の存在をよく知りませんでした。
でも、就職活動や転職活動の情報をよくよくみると、「面接の後はお礼状を書きましょう」と書いてあることが多いんですよね。
実際、就職してわかりましたが、ビジネスの場でお礼状のやとりは一般的です。
フリーターや既卒から正社員への就職を目指すなら、お礼状を書けるかどうかで道がわかれることもあるかもしれません。
というわけで、今回は就職面接の後に送った方が良いお礼状、お礼メールの書き方や例文などをまとめていきます。
お礼状やお礼メールを書く時は参考にしてみてください。
お礼状の書き方
お礼状は縦書き?横書き?
お礼状は基本的に縦書きで書くのがマナーです。
目上の方には、横書きに馴染みがない人もいるためです。
便箋や封筒は?
お礼状に使う封筒や便箋も、意外に印象を左右するため重要です。
便箋や封筒は、なるべく安っぽく見えない、かつ派手でないものを使いましょう。
オススメは、便箋なら和紙風のもの、封筒なら白の無地のものです。
封筒のサイズは、便箋を三つ折りにして入るサイズのものでOKですよ。
その他に注意すべきポイント
- 面接が終わったその日中に書いて送る
- 手書きで丁寧に書く(シャーペンはNG。黒の万年筆だと印象アップ
- 内容はダラダラとならないよう簡潔に
- 段落の前には1文字分下げて書き始める
- 宛名は面接官の名前がわからなければ「採用ご担当者様」でOK
お礼状の内容
ここまでお礼状の書き方やポイントについて紹介しましたが、結局内容が一番重要です。
お礼状は、基本的に下記の順番で書いていきましょう。
1. 面接をしてくれたことに対するお礼
まずはお礼を書きます。
手紙の基本である、「拝啓」「謹啓」などの頭語も忘れずに書きましょう。
2. 面接で印象に残ったことや感想
実際に話した内容を思い出しながら感想を書きます。
面接官が言っていたことを引用して、より理解が深められたということを伝えられるといいでしょう。
3. 就職したい気持ちが強くなったということ
面接によってよりその会社に就職したい気持ちが強くなったことを伝えます。
「敬具」などの結語も忘れずに。
お礼状の例文
お礼メールの書き方
お礼状をメールで送る場合も、基本的な書き方は同じです。
ただし、メールの場合、わかりやすい件名を心がけ、宛名や署名を忘れないように注意してください。
「拝啓」「敬具」といった頭語と結語は不要です。
また、「ご返信は不要です」と一言書き添えるようにしましょう。
お礼メールの例文
件名:◯◯月◯◯日の面接のお礼【不利田 太郎】
◯◯株式会社
人事採用ご担当 ◯◯◯◯様
不利田 太郎と申します。
この度はお忙しいところ、面接の機会をいただきましてありがとうございました。
面接の中で◯◯様がおっしゃっていた、◯◯◯のお話がとても印象に残っております。
また、会社説明会では掴みきれなかった貴社のビジョンを直接お伺いすることができ、
言葉では表せないほどの刺激を受け、より一層貴社で働きたいという思いが強くなりました。
取り急ぎお礼を申し上げたくご連絡を差し上げました。
ご返信は不要です。
ありがとうございました。
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氏名:不利田 太郎
メールアドレス:×××@×××.×××
電話番号:000-0000-0000
住所:〒000-0000
◯◯県◯◯市◯◯◯◯◯◯
=================
そもそもお礼状って?
お礼状というのは、その名の通り感謝の気持ちを伝えるためのものです。
ビジネスでは、取引先からお中元やお歳暮をいただいた時やお客様から貴重な意見をいただいた時などに、お礼状やお礼メールを書くことが多いです。
お礼状を出すことで、相手にしっかりと商品などが届いてますよ、と伝えるとともに、お礼と今後とも長いお付き合いをお願いするわけですね。
取引先によっては、お礼状を書かないと印象を悪くしてしまうこともありますので、お礼状を書くことは基本的なビジネスマナーの一つと言えます。
就職面接後のお礼状は必ず必要?
就職面接の後、必ずお礼状やお礼メールがなければダメかというと、そういうわけではありません。
お礼状やお礼メールを書かなかったからといって、「こいつはマナー違反だ」「不採用だ」ということはないです。
では、なぜ就職活動の本などにお礼状のことがしつこく書いてあるのかというと、それは最後のひと押しができるからです。
例えば、あなたとAさんが最終選考に残ったとしましょう。
採用を決める面接官がかなり迷っている時に、Aさんから丁寧なお礼状が届いたら、どちらを採用したいと思いますか?
つまり、お礼状を書くか書かないかで道がわかれることもあるというわけです。
お礼状を書かなくてもいいけど、もしかしたらトクをするかもしれない。
それなら書いたほうが良い、というわけですね。
お礼状でアピールできること
お礼状を送ると、よりその企業に就職したい熱意や礼儀正しさのアピールをすることができます。
特に歴史の長い古くからあるような企業や、面接官の年齢が高かった場合には効果があるようです。
お礼状は手紙?メール?
お礼状は手紙で送るべきか、メールで送るべきかは迷うところですよね。
ちゃちゃっとメールですませたいところですが、当然手紙の方が採用担当者の印象に残ります。
メールがダメというわけではないですが、手軽に送れる分、やはり丁寧さにかけます。
外資系やベンチャーのIT企業の場合などはメールでも良いと思いますが、迷う場合は手紙のほうが無難でしょう。
お礼状を書いたらチェックしてもらおう
お礼状のテンプレートはネットでも探すと出てくるので、それを使うのもアリです。
ただしコピペにならないよう、必ず自分の言葉でアレンジして書くようにしてください。
不安な方は誰かに見てもらうといいですよ。
自分だと誤字なんかも気づきづらいので。
わたしは就職支援サイトを利用しながら就職活動をおこなっていたので、書いたお礼状の写真をとって就職コンサルタントの方にメールで送り、チェックをお願いしていました。
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