わたしの友達で高卒で長いことフリーターをしていたYくんという人がいます。
彼は高校を卒業してから1年くらい(19歳頃)で、段々と就職できないことに焦ってきたと言っていました。
今回はYくんの体験談を紹介したいと思います。
19歳になり友人との差を感じる日々
高校を卒業して、とりあえずは高校時代にしていたコンビニバイトを続けていました。
特にやりたい仕事もなかったので、就職活動はしませんでした。
1日の時間が高校時代よりも自由になったので、時給のいい夜勤にシフトしてやりたいことが見つかったら、就職しようと思ってました。
夜勤バイトは自分と歳の近い人が多くて、フリーター以外にもバンドマンとか、面白い人が多く、それなりに楽しく働いてました。
仕事は暇で、賞味期限が切れる商品ももらえたし、夜勤で週5日は働いてたから給料もそこそこ貰えてて、その時は不満は特になかったんですよね。
でも1年くらい経って19歳の時に、忙しいとか言って会えてなかった高校の時の友達に久々に会ったら、なんかすごい楽しそうだったんですよ。
サークルとか、彼女の話とか、友達がどうのとか。
一方僕はコンビニバイトに関する話くらいしかなくて、大学の話は新鮮でした。
なんか充実してるんだなぁって、大学行ってる19歳のやつはこんな感じなんだなぁって。
なんとなく友達に置いて行かれてしまった感じがしました。
そこからあんまり会わなくなっちゃって、気づいたら連絡が取りづらくなってましたね。
22歳で就職活動を始める
やりたいことが見つかるわけでもなく19歳頃から始めたバイトも、気づいたら22歳でフリーター歴は3年になってました。
コンビニ内ではベテランだったんで、新人さんに教えたりとか、アルバイトの中では頼られていた方だと思います。
その時になると同じ夜勤をやっていたバンドマンの先輩が就職したりして、バイトメンバーも年下が多くなってました。
ある日朝帰ると親がいて、「就職しないのか?」って言うんです。
「そのうちするよ」って返して、その日はすぐに寝ました。
でも自分で就職について考えてなかったわけではなかったので、しないといけないよなぁって思いながらも、特に行動するわけでもなく、同じ毎日を過ごしてました。
休みの日に電車にのった時に、いかにも就活してるっぽい人が多い時期があって、「あぁ〜就活の時期かぁ〜」なんて思ってました。
よく考えたら大学に行ったやつは就活してる時期なんですよね。
高校の時に同じクラスだったやつとすれ違ったんですが、なんとなく気まづくて気づかないふりしました。
劣等感っていうんですかね?
このままずっとフリーターやってたら、なんとなく「ダメな人生になるんじゃないか?」と思って、ようやくインターネットで求人を探し出しました。
その中にある数社が気になり応募してみました。
結果全部落ちましたけどね・・・。
なんでフリーターしてたのかって質問に答えられないんですよ。
なんとなくなんで。
23歳で将来の恐怖に襲われる
その後も応募して何回か面接までいったりもしたんですけど、就職は決まりませんでした。
そのうち就職活動自体が嫌になってしなくなっちゃったんです。
どこにも自分を雇ってくれるところなんかないんじゃないかと・・・
社会から必要とされてない気がしてました。
それで半年くらいたって、老人の孤独死のニュースを見たんです。
最近もよく流れてますよね。
あれ見てめちゃめちゃ怖くなったんですよ。
このまま自分は30歳になってもフリーターのままで、結婚もできなくて、親が死んだらひとり・・・。
家は裕福なわけでもないから遺産なんかないし、60歳過ぎても年金はもらえないだろうし、自分もあんな風に最後を迎えるのかって。
毎日毎日不安で今までなんとなくフリーターをやってたことを後悔しました。
その後のY君について
Yくんはそれから就職支援をうけながら就職活動を再開して、今は無事IT系の企業で営業をしているそうです。
わたしも何も考えず長いことフリーターをしていたので、Yくんの気持ちはすごくわかりました。
フリーターは若い間だけはスゴく楽なように思います。
でも30歳になったら? 40歳になったら? 60歳になったらどうでしょうか?
彼は歳が若いうちに気づけてよかったと思います。
19歳というのは、周りが大学に入って、その状況が伝わってくるので、「俺ヤバいな!」 というのを初めて実感する頃でもあります。
歳をとるほど就職するのは難しくなっていきますから、早めの就職活動は、フリーターからの脱出には大事なことですよ。
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